【クレジット】ニューオータニクラブ ダイナースカード

ホテルリワードのクレジットカードは様々なホテルチェーンが発行していますが、基本的に当該ホテルの常連客以外に保有するメリットが小さく、その存在がマニア以外にはあまり知られていないものも少なくありません。近年の人気処では、スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カードヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードがありますが、これらは世界的なホテルチェーンのリワードと提携していて、日本でもホテル数の増加に伴い、急速に会員数を伸ばしています。

 

今回はドメスティックなホテルリワードのクレジットカードですが、 ニューオータニクラブ ダイナースカード の思い出を取り上げます。

 

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ニューオータニクラブ ダイナースカード

 

90年代後半、私は国内出張が相当の頻度であり、大阪、札幌、熊本などによく出かけていました。当時、秘書として仕えていた経営者がニューオータニを常宿としていたため、私も一緒に宿泊することが常で、ホテル側から ニューオータニクラブ(NOC への加入を勧められました。

 

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最初はNOCのハウスカード(現在は廃止)だったと思いますが、それでもダイナースクラブが発行するもので、入会資格は30歳以上の経営者か医師や弁護士に限られていました。しかも、NOC既存会員の推薦が必要です。当時の私は26歳、ただのかばん持ちですから、とても資格に適うはずがありません。年会費も2万円超えで、若い私には負担だったこともあります。

 

それでもホテル側は、私の上司を推薦者に、とりあえず入会申込書を出してください、と促してくれました。出してみたら、見事に可決。ホテル側の説明では、 NOC最年少会員 ということでした(2021年現在、ダイナースクラブの会員資格は27歳以上に変わっているようですが、それでも26歳以下は落とされ、27歳以上でなければ可決しないと聞いています。これに準じ、NOCの会員資格もカードブランドを問わず27歳以上)。26歳だった私は、年齢はともかく、ホテルの上客になると、ここまで待遇が違うものかと、若いながらに驚いた記憶があります。

 

ホテル特典は、専用デスクでのチェックイン、アーリーチェックイン、部屋のアップグレード、宿泊時の朝食無料、レイトチェックアウトなどでしたが、本当によくしていただきました。大阪では毎回、空いていればスイートルームに入れてくれました。

 

当時の私は若すぎて、ダイナースの価値がいまいち分からず、このカードを有効活用できなかったので、3年くらいで ニューオータニクラブ VISAカード へブランドを変更してしまいました(現在、このカードは募集停止)。その後、別の世界に身を投じたこともあり、カード自体を解約してしまいました。2010年(38歳)頃だったか、東京の担当者から再入会を打診されましたが、都内で宿泊する機会もなく、そのままになっています。

 

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今はインターネットやYouTubeにカードやリワードの記事や番組がこれでもかとアップされており、○○活用術!みたいなページがあちらこちらにあふれていますが、90年代後半はようやくEメールが普及し始めた頃、ハイステータスカードに関する情報が少なかったのです。現在のような情報があったら、NOCのカードも解約せずにずっと持っていたかもしれません。

 

基本的にホテルリワードのカードは陸マイラーが持つものではなく、やはり、そのホテルチェーンの上客が持つべきものかと思います。ということで、spgアメックスやヒルトンアメックスには興味が湧きません。排他的だったホテルリワードも時代と共に変わっていき、現在は顧客サーヴィスの一環となり、誰でも入会できるようになってしまいました。それだけ裕福な人が増えたのでしょうか?

 

以上、今回は、バブルの余波がまだ残る90年代後半のお話でした。