本日からauじぶん銀行は、他行宛て振込手数料を引き下げました。すでに9月1日に発表されていましたが、改定は本日付です。
パソコンやスマートフォンからの振込の場合、これまでは3万円未満の振込で1回178円、3万円以上は283円の手数料が発生していましたが、共に1回99円に改定されました。同一行内、および三菱UFJ銀行宛ての振込は変わらず無料です。
auじぶん銀行のみならず、本日からほとんどの銀行で他行宛ての振込手数料が引き下げられます。メガバンクでは、振込金額が3万円以上で110円の引き下げなどが多く、165円~330円など銀行によって差があります。
メガバンクでは、ATM、ネット、窓口などによって手数料が変わる場合もあります。また、りそな銀行やゆうちょ銀行では、ネットバンキングのみ引き下げ、ATMや窓口での手数料は変えていません。
ネット銀行(金融庁の用語では「新たな形態の銀行」。今や死語ですな)は、イオン銀行以外はネットバンキングが前提になりますが、手数料はより安く、auじぶん銀行をはじめとして、住信SBI銀行やGMOあおぞら銀行などは100円を切ってきました。ほとんどの銀行で取引実績に応じた「会員ステージ」や「会員ランク」などの施策がありますので、ランク設定で一定回数無料となるのが一般的です。
例えば住信SBIネット銀行では、スマプロランクでランク4の場合、他行宛て振込が20回まで無料です。私はランク4を維持していますので、今回の引き下げの恩恵はほとんどないと思います。
各行のネットバンキングにおける新しい他行宛て振込手数料は次のとおりです。
PayPay銀行 145円
ソニー銀行 110円
楽天銀行 145円
住信SBIネット銀行 77円
イオン銀行 110円、132円(ATM)
GMOあおぞらネット銀行 75円
GMOあおぞらネット銀行は業界最安値をアピールしたいのか、当初は77円で発表したものの、住信SBIネット銀行の動向を見て、75円まで下げました。
今回の振込手数料引き下げは、本日付で全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)における銀行間手数料が廃止されることによるものです。他行への送金手数料が下がるため、振込手数料が引き下げられますが、同一行内での振込手数料に変更はありません。
個人で使う銀行は3行程度(メガバンク1行+ネットバンク2行)に集約し、それぞれにグループ内の証券やクレジットカードも利用してランクをキープし、取引実績を積むのがよいでしょう。