JALの上級会員プログラムは、 JALグローバルクラブ です。一般に JGC と略されます。ネット上には“JGC修行”、“SFC修行”などのワードが散見され、この国は平等社会のはずなのに、俗人のステータスへの執念が窺えます。
JGCの会員資格では、暦年1月～12月の1年間に50,000 FLY ON ポイント（FOP）を達成することに加え、JALカードを保有することが必須条件となっています。つまり、クレジットカードを持てない人はJGCの会員になることができません。
JGCに絡むクレジットカードはクレカ偏差値ランキングで87以上に位置していますし、クレジットカードを持てないゆえにJGCに入会できない人のブログなんかもちらほら見かけます。
陸マイラーでは到達できず、時間と実践と費用が求められ、なおかつJALカードの保有者であること。JGCの難易度は高いのです。“修行”に擬せられるのもむべなるかな。
私はコロナ前の2019年11月、修行僧ではありませんが、FOPがサファイアに達し、JGCの入会資格を得ました。本来、2021年3月が入会期限でしたが、コロナ禍による特別措置で1年延長されており、2022年3月、つまり今月が最終月となっています。
（入会しようか、どうしようか？）
資格に達しているならば、誰もが入会するに違いありません。修行僧が叫びます。「壽壹よ、何を悩むのだ？！」。人は誰しも煩悩と共に生きているものです。
話は15年前にさかのぼります。
2007年、私は持病の特定疾患で病の床に臥せっていました。そこへ、あの悪名高いリーマンショックが襲いかかり、株や外貨預金など資産があれよあれよという間に消えてしまったのです。当時の私は株の信用取引を千万円単位で行っていました。追証の解消に追われた日々のことは忘れたくても忘れられません。
その影響か、今でも「9984」は信用していません。
半年近く病状が重く、動くこともままならず、ベッドの上で茫然自失の日々が続きました。結果、保有していたすべてのクレジットカードが強制解約となり、召し上げの憂き目に遭ってしまいました。その中の1枚がJAL・JCBカード CLUB-Aゴールドカードでした。
翌年に病状が好転し、少し動けるようになりましたが、時すでに遅し。失ったものは戻ってきません。負債は待ってくれません。レ・ミゼラブル。。。
それでも不動産などが残っていたので、自己破産は頭になく、金融機関と粘り強く交渉し、任意整理の道を選択することにしました。実情を知る関係者からは、自己破産関係の書籍をプレゼントされたりもしました。身から出た錆とはいえ、本当につらい時期でした。。。
「捨てる神あれば拾う神あり」で、この時期に人生で得難い貴重なものを得たんですけどね。その話は別の機会に。15年近くが経過しましたが、まだまだトラウマは完全に払拭しきれていませんので、その気になることがあれば、詳細はまた別に書きたいと思います。
ざっくり言ってしまえば、この債務整理を経て、現在の自分があります。どこかのアスリートではありませんが、「自分で自分をほめたいと思います」。
そんなわけで、JALカードはいわゆる“社内ブラック”である可能性が高いのです。いや、確実に社内ブラックです！
さてさて、私はJGCに入会できるのでしょうか？？？
to be continued...
