JCBのタッチ決済（JCBコンタクトレス） が香港のバス「Kowloon Motor Bus (KMB)」「Long Win Bus (LWB)」に対応しました。
KMBは九龍島を中心に運行しており、私も尖沙咀から各地への移動によく使ったものです。Suica同様、Felicaベースの八達通（オクトパス）が普及している香港において、カードブランド主導のタッチ決済（コンタクトレス）がどこまで進捗するかは興味深いところです。なお、VISA、Mastercard、銀聯（Union Pay）はすでに対応済みです。
現在、香港への渡航は困難な状況ですが、次回、現地で試してみたいと思っています。
わが国でも地方を中心にVisaのタッチ決済を導入する交通機関が増えてきていますが、決済端末を全車両に設置するための初期投資が必須であることや、多様化する支払い手段を乗務員に習熟させるための教育の必要があり、二の足を踏む交通事業者が多いのが現状です。しかしながら、コロナ禍の影響で公共交通の利用者は減少しており、加えて、キャッシュレスが世界の潮流となっている今、公共交通の維持や生き残りの一環として、キャッシュレスによる中長期的なコストの削減は避けて通れない課題です。キャッシュレスを進める事業者への公的支援の充実が急務と思われます。
