昨日、JR東日本がSuicaを進化させたSuicaアプリ(仮称)を2028年に投入することを発表しました。Suica経済圏を拡大し、交通のみならず、生活と密着するサーヴィスを強化することで、事業拡大を目指すものです。
https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240604_ho02.pdf
主に首都圏在住者がターゲットになると思われますが、2028年と言えば、まだ4年もあります。時代の進行が高速化している昨今、ずいぶんスローモーな話です。
事業ごとに分散しているIDを集約することで、ワンストップのサーヴィスやアプリ間のシームレスな連携を実現する、としています。さらに、Suicaアプリに集約されるビッグデータの活用も推進する狙いです。
私の関心は、ガラパゴスのFelicaに依拠するSuicaを頑なに使い続けるのか、という点です。真にシームレスを目指すなら、NFCベースに移行してはどうか、と思います。あくまでも国内需要のみにフォーカスするなら別ですが、多くの規格が併存することで生じるコストのほうが、社会的不利益ではないか、と思います。
事実、熊本県の交通事業者は、交通系ICカードを廃止し、ブランドのタッチ決済に移行します。
Suica経済圏の目指すところは、首都圏のみのローカルエリアなのでしょうかね。