ゴールデンサークル はシャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツのゲストプログラムです。私個人は1999年に入会し、今年で22年になります。2000年代前半までは招待制だったことと、2009年のシャングリ・ラ ホテル 東京の開業まで日本国内に対象ホテルがなかった(開業後も東京はメリットが乏しい)こともあり、日本人の会員は極めて少ないホテルリワードでした。2019年にカオルーン・シャングリ・ラで調べてもらったところ、どうやら私が日本人最古参の会員であるようです(私より古い方がおられれば、コメント欄に書き込みをお願いします)。
シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツは中華圏に集中しているため、ゴールデンサークルはマリオット ボンヴォイやヒルトン・オナーズに比べると、やや使い勝手が限定されるかもしれません。ゴールデンサークルと提携したクレジットカードも中国限定での発行です。最近はヨーロッパや北アメリカにも進出していますが、やはり東アジアで力を発揮するホテルリワードです。
ゴールデンサークルには、3つのグレードがあります。
・ゴールド
・ジェイド
・ダイヤモンド
ゴールドは、「1~12月までの1年間にシャングリ・ラグループホテルに対象宿泊料金で宿泊、または50ポイント以上を獲得すること」が会員資格です。特典は3つで、
・事前登録による簡単チェックイン
・ウェイティングリストの優先登録
・6歳以下の子どもの食事無料
です。
ジェイドは、「1~12月までの1年間にシャングリ・ラ ホテル、リゾート、トレーダース ホテル、ケリー ホテルまたはホテル ジェンのいずれかに対象宿泊料金で20泊または10回滞在すること」が会員資格です。ゴールド会員の特典に、
・同室者の宿泊料と朝食無料
・カフェレストランまたは指定レストランでの朝食ビュッフェ
・ルームアップグレード
・11時からのアーリーチェックインと16時までのレイトチェックアウト
・ゴールデンサークルアワードポイントのボーナスポイント
が加わり、ぐんと魅力が増します。
ダイヤモンドは、「1月~12月までの1年間に世界各国のシャングリ・ラ ホテル、リゾート、ケリー ホテル、トレーダース ホテルまたはホテル ジェンにて、対象料金で50泊または25回滞在すること」が会員資格です。ジェイド会員の特典に、
・滞在期間中のカフェレストランまたはクラブラウンジでの朝食ビュッフェ
・クラブラウンジの利用
・同室者のクラブラウンジの利用
・8時からのアーリーチェックインと18時までのレイトチェックアウト
・到着時のスーツプレス
・リゾート施設の利用無料
が加わり、基本的に滞在中はクラブフロア「ホライゾンクラブ」ですべてが完結します。
私の経験からすると、実際の現場の運用において、ジェイドの常連客にはダイヤモンドとほぼ同等の待遇が実現されています。
2021年3月までは、アメックスのプラチナ・カードにジェイドの会員資格が附帯されていましたが、コロナ禍の影響でしょう、改訂されてしまいました。
じつのところ、日本人のジェイドはこのカードの特典による有資格者がほとんどと思われ、私のように実際のゴールデンサークル修行で資格を得た方は少ないことでしょう。そういう意味では、私はどこのシャングリ・ラでも歓待していただきました。とくに、カオルーン・シャングリ・ラでは破格の扱いを受けていました。本当に感謝です。そのせいで、ほかのホテルリワードに浮気することなく今日に至っています。
ゴールデンサークルと中国民生銀行の提携によるクレジットカードが発行されていますが、中国限定であるところが残念です。日本での発行を切望します。
シャングリ・ラホテルズ&リゾーツのホテル群は竣工から年数が経過し、老朽化している施設も増えていますが、欧米のラグジュアリーホテルにはない、東西折衷のホスピタリティがあふれています。試しにリッツやWに泊まってみても、すぐにシャングリ・ラが恋しくなってしまいます。やはり、招待制の時代に20代後半の若造を入会させてくれた、という経験が効いているのでしょう。何であれ、超一流のものに出会うと、人は浮気しないものなのです。
いつの日か、コロナ禍が収束し、また修行に励むことができる機会を心待ちに、じっと忍耐の日々を過ごしています。
以上、ゴールデンサークルをご紹介しました。