PayPayは、本日10時から PayPayあと払い の提供を開始しました。PayPayカードとの連携により、当月にPayPayで利用した金額を翌月にまとめて支払える仕組みです。
PayPayあと払いは、PayPayアプリに追加される支払い手段で、当月利用分を翌月にまとめて支払える仕組みです。事前にPayPay残高へチャージすることなく、PayPayでの支払いに利用できます。クレジットなので与信が発生し、18歳以上(高校生除く)、審査に通過した場合のみ利用できます。なお、PayPayで本人確認が完了していれば、申し込み時に情報入力の手間がありません。リボ払いへの変更も可能です。
さらに、PayPayあと払いと同時にPayPayカードの物理カードを発行できるので、物理カードとバーチャルカードの2種類を持てます。アプリ上でPayPayあと払いを申し込むと、審査完了後すぐにPayPayカードのバーチャルカードが利用可能になります。物理カードはオプションとして発行できますから、バーチャルカードのみの利用でも構わないわけです。
PayPayカードは、JCB、Visa、Mastercardの3ブランドから選択でき、通常のクレジットカードとして実店舗で利用できます。
カード自体は、各ブランドが提供するタッチ決済に対応していますが、Apple PayやGoogle Payへは未対応です。はっきりとした日付は決まっていませんが、近い将来、対応する予定があるようです。実店舗では当面、物理カードを出してのタッチ決済となります。
PayPayあと払い申し込み時に、PayPayカードを申し込まない場合、バーチャルカードのブランドは自動的にJCBになります。
PayPayはローンチからこれまで、加盟店手数料を無料にするなどの施策で急速に拡大してきました。ユーザーはスマホ保有者の2人に1人といわれており、今回、PayPayカードの機能を組み込むことで、ユーザーからの決済手数料を得て、本格的な収益化に乗り出すわけです。
PayPayあと払いの対象ユーザーは、属性の未成熟な、若年層がメインとなるでしょう。ユーザー層が重なる、メルペイスマート払いとの競争になっていくものと思われます。メルペイは独自のAI与信の採用で後払いを実現しています。それぞれの特性に応じ、ユーザー側が自分の属性やニーズに合致する決済手段を選ぶ時代になってきました。