ソフトバンク（SB）の宮川潤一社長は、一昨日開催の同社株主総会の壇上で、8月1日に実行予定の他社クレジットによる決済停止について、延期を検討していることを明らかにしていました。
本日、PayPayから正式に発表があり、決済停止の実行を2025年1月に延期するそうです。これに伴い、他社クレジット新規登録の停止日も延期されます。
思いのほか、世論の反発が大きかったのでしょう。私も反対派でしたし。日経あたりも否定的に報道していました。
PayPayは、「一部のユーザーを困惑させる結果となったことを反省している。2025年1月までの1年半は、引き続きユーザーのご意見も取り入れ、「PayPay」と「PayPayカード」をご利用いただくユーザーにとって最高の体験を提供するため、私たちが提供するサービスを徹底的に磨き込む期間にする」とコメントしていますが、大企業であっても世間の空気を読めないとダメですね。
他社クレジットを容認し続けると赤字が膨らむのは確かだとしても、一度導入してユーザーがついているサーヴィスを改悪しようというのですから、それは反発をくらうのは必至です。
本件がSBの株主総会で取り上げられたのは、ちょうどよいタイミグでした。現場で質問が出たのかどうかは知りませんが、こういう建設的な改善を求める株主が増えてほしいと思います。
世論の反発を受けて、「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」を実行したところは評価できます。楽天や西武ホールディングスあたりも見習ってほしいですな。
