【国境】澳門口岸~港珠墺大橋~香港口岸

前回に続き、港珠墺大橋のお話です。今回はマカオから香港への出入境を取り上げます。

 

theonlyone.hatenablog.com

 

前回は双方の市街地を結ぶ直通跨境バスを紹介しましたが、今回は 港珠墺大橋シャトルバス(通称:金バス) を使った出入境です。

 

www.hzmbus.com

 

新口岸地区、あるいはコタイ地区で一仕事を終え、香港へ戻ります。まずは、現在地のホテルから港珠墺大橋連絡バス澳門口岸へ向かいます。このバスは無料で、澳門口岸までの所要時間は30分程度です。

 

f:id:theonlyone1118:20210805141206j:plain

港珠墺大橋連絡バス

 

澳門口岸 で出境審査を受けます。イミグレーションを通過すると、バス乗り場があります。ここで金バスに乗車します。香港口岸までHKD65です。チケットは現金やカードはもちろんのこと、八達通(オクトパス)でも購入できます。金バスは混雑時、日中5~10分間隔で運行していますので、焦る必要はありませんが、ダブルデッカーに乗りたい場合は、当該車両を待って並ぶ必要があります。

 

f:id:theonlyone1118:20210805141413j:plain

澳門口岸

 

注意したいのは、バス乗り場には直通跨境バスのホームもありますが、ここからは乗車できません。係員に交渉しても無理です。澳門口岸に徒歩で入境した場合、金バスに乗ることしかできません。

 

金バスは基本的に右側通行仕様で運行するようです。よって、乗降は車体右扉がメイン(↓)です。港珠墺大橋が右側通行なので、中国の法律を優先しているのでしょう。香港口岸でも右側通行のホームで降車します。マカオも香港も左側通行なのに、大国の覇権とは強力なものですね。

 

f:id:theonlyone1118:20210805142329j:plain

港珠墺大橋シャトルバス(金バス)

 

車内はエアコンが効きすぎで寒いです。上着を忘れないようにしましょう。40分程度の乗車で冷え切ってしまいます。

 

バスは珠墺口岸人工島を出発し、港珠墺大橋進入部を通過します。

 

f:id:theonlyone1118:20210805142610j:plain

港珠墺大橋 マカオ側進入部

 

海上橋をひた走ります。香港が近づくと、海底トンネルに入ります。

 

www.youtube.com

 

渋滞はなく、40分程度(ダブルデッカーは海風の影響を受けるのか、制限速度で走行する)で 香港口岸 に到着し、入境審査を受けます。入境後のバス乗り場から九龍、香港島へエアポートバスが出ています。私はA21で尖東へ向かいます。

 

f:id:theonlyone1118:20210805143005j:plain

香港口岸 入境後バス乗り場

 

このルートの場合、乗り換えや徒歩を含め、新口岸地区から尖沙咀まで2時間半程度の行程です。おさらいしますと、

 

最寄りのホテルから澳門口岸まで連絡バス(30分) 無料

出境(15分)

澳門口岸から香港口岸まで金バス(40分) HKD65

入境(10分)

香港口岸から尖沙咀までエアポートバス(50分) HKD33

 

という流れになります。運賃はトータルでHKD100程度ですから、直通跨境バスのHKD160(土日祝はHKD180)よりも安いですね。香港側の行き先が明確であれば、こちらのルートのほうが便利かもしれません。

 

以上、コロナ禍前の2019年末現在のお話でした。いつの日か、また自由な往来が戻る日を心待ちに。。。

【国境】香港口岸~港珠澳大橋~澳門口岸

2018年10月23日に 港珠澳大橋 が開通し、香港とマカオ、珠海が道路でつながりました。それ以前は、日本からマカオへ向かう場合、マカオへの直行便は別として、香港国際空港からバスで上環へ出て、信德中心の港澳碼頭から外港までターボジェット(フェリー)に乗船する、というコースが一般的でした。この橋の開通により、香港島を経由せずにマカオへ行けるようになったのは、じつに画期的な出来事でした。

 

ボーダーレスじゃないボーダーということで、港珠澳大橋を特集します。2回に分けて書きますが、今回は香港からマカオへの出入境について(2019年12月現在のお話)。

 

港珠澳大橋の開通後、香港とマカオを結ぶ ONE BUS(港澳一號) (通称:ワンバス)が運行を開始しました。当初は観糖という中途半端な場所に発着していましたが、その後、佐敦、MTR九龍駅直結のELEMENTS(圓方。以下「エレメンツ」)へと変わり、一気に利便性が向上しました。

 

www.onebus.hk

 

共同運行の 港澳快線 (通称:赤バス)という会社もあり、どちらもエレメンツの跨境バスターミナルから発車します。コロナ禍の現在は運休、あるいは断続的に運行しているようですが、2019年中に複数回、この路線に乗車しましたので、その様子を振り返ります。

 

www.hkmoexpress.com

 

エレメンツの跨境バスターミナル入口(↓)は1F(日本的には2F)にあります。カウンターは運行会社別になっていますので、時刻表と目的地を確認し、どちらかの会社でチケットを購入します。平日昼間はHKD160、平日夜間と土日祝はHKD180の、変動運賃制です。基本的にカードやコンタクトレスが使えますが、発車時刻が近い便では現金を求められることがあります。その際、運賃が半額になることがありました(これがどういう措置なのかは不明。結果的にお得でしたが)。現場の判断による需給調整なのでしょう。

 

f:id:theonlyone1118:20210804144459j:plain

エレメンツ1F 跨境バスターミナル入口

 

発車時刻が近づくと、GFの乗り場へ下ります。マカオ行きは2番乗り場です。

 

f:id:theonlyone1118:20210804144752j:plain

エレメンツ 跨境バスターミナル

 

ここで注意したいのは、マカオ行きのチケットを購入したはずなのに、珠海行きに乗せられることがあります。この場合、香港口岸を出境後のバス乗り場でマカオ行きに振り替えられます。なので、不審に思っても、係員の指示どおりで問題ありません。(広東語で説明されますので、不安極まりないですが)。

 

f:id:theonlyone1118:20210804144940j:plain

港澳快線(赤バス

 

f:id:theonlyone1118:20210804165848j:plain

ONE BUS(ワンバス)

 

エレメンツを出発し、30分程度で 香港口岸 (↓)に到着します。一旦、降車し、出境審査です。バスはどこかへ走り去ってしまいます。。。

 

f:id:theonlyone1118:20210804145736j:plain

香港口岸

 

イミグレーションを通過後のバス乗り場にバスが先回りして待っています。ここでマカオ行きと珠海行きのバスが集合し、それぞれの行き先ごとに乗客を振り分けます。出境審査に手間取ると、バスは無情にも走り去ってしまうことがあります。検査場構内はそれなりに広いので、高齢者なんかは少し急ぐ必要があるかもしれません。あるいは、審査カードの記入がある場合(日本人は基本的に自動ゲートを利用できます)、事前に用意しておくとか。

 

f:id:theonlyone1118:20210804145201j:plain

香港口岸 出境後バス乗り場

 

バスは再び出発。香港国際空港を横目に、港珠澳大橋専用線に入っていきます。ここでびっくり! 途中、左側通行(香港規制)から右側通行(中国規制)へと車線が変更になるポイントがあります。一国二制度、おそるべし! 習近平の野望を肌で感じる瞬間です。背筋が寒くなります。

 

港珠澳大橋は全長55km。途中、約6.3kmの海底トンネルがあります。この橋は通行制限があるせいで渋滞は発生しないので、30分強で珠澳口岸人工島(↓)へ到達します。ここは、(香港から)進行方向左手がマカオへの澳門口岸、右手が珠海への珠海公路口岸になっています。車線が再び左側通行(マカオ規制)に戻るポイントがあります。安堵します。

 

f:id:theonlyone1118:20210804145420j:plain

珠澳口岸人工島

 

澳門口岸 で再び降車し、入境審査を受けます。イミグレーションを通過後、またバス乗り場があり、再び乗車。車窓からは珠海公路口岸(↓)が見えます。バスは人工島からマカオ半島部に上陸し、目的地のホテル、カジノへと向かいます。エレメンツからトータルの所要時間は最速で、新口岸地区へは2時間程度、コタイ地区へは2時間半程度という感じです。

 

f:id:theonlyone1118:20210804164327j:plain

珠海公路口岸

 

この路線は道中、2か所の出入境審査があって、少し頭の中が混乱するのですが、何事も慣れですね。一国二制度の最前線で、 自由→束縛→自由 を体験できます。平和ボケの日本人には貴重、いや、必須の経験といえるでしょう。

 

次回はマカオから香港へ、澳門口岸と香港口岸を結ぶシャトルバス(通称:金バス)をご紹介したいと思っています。

【カジノ】〈カジノ上級者向け〉チップ購入と両替

前回に続き、マカオのカジノのお話です(基本的にコロナ禍前の話)。

 

theonlyone.hatenablog.com

 

カジノに入店したら、手荷物検査の後、まずはキャッシャーでチップを購入することから、その日が始まります(購入時にパスポートの提示が必要です)。その様子を見ていると、ほとんどの方々が自国の通貨を香港ドルに両替するか、現金でチップを購入するか、しています。香港ドルであれば、キャッシャーで買わずとも、各テーブルで直にチップを購入できますので、ダイレクトに着席してゲームを始める方も多いことでしょう。

 

f:id:theonlyone1118:20210803143625j:plain

キャッシャー

 

しかし、その場合、事前にどこかで香港ドルを入手していなければなりません。日本人であれば、香港国際空港経由の方は空港内の両替所で、香港島経由の方は市中の両替所で、等々、いくつかの方法が考えられますが、いずれも出国時に相応の日本円を持っている必要があります。外為法の上限を考えると、せいぜい100万円程度が上限ということになります。クレジットカードやデビットカードを使い、ATMでキャッシングするという手もありますが、カジノ内のATMは1回あたりの出金限度額が決まっており、大きな勝負に出ようという人には不向きだったりします。

 

そこで私はいつも、デビットカードを持参し、キャッシャーでチップを購入していました。デビットカードは、住信SBIネット銀行ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)か、香港上海銀行HSBC ATM Cardのどちらかを使っていました。

 

f:id:theonlyone1118:20210803141447p:plain

ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)

 

ミライノ デビットの場合、利用時に2つの手数料がかかります。

 

  • (カジノの)購入手数料・・・・・・3.0%
  • (カード会社が定める)海外事務手数料・・・・・・2.5%

 

合計で5.5%はなかなか高額ですが、ゲームでこれ以上に勝っていましたので、手数料を意識したことはありません。普通預金に米ドル口座を設定していれば、後日、米ドル決済時の海外事務手数料はポイントバックされますが、マカオのカジノは香港ドルなので適用外です(試したことはありませんが、米ドル決済が可能かもしれませんね)。

 

HSBC ATM Cardの場合、購入手数料の3.0%のみで買えたと思います。銀聯(Union Pay)か易辨事(EPS)かを聞かれます。両替手数料と思えば、3.0%は安いものです。時間があれば、事前に尖沙咀重慶大厦あたりで両替してからマカオ入りすればいいのですが、空港からカジノへ直行する場合、そうはいきませんからね。

 

購入手数料の取り扱いですが、決済額に3.0%を加算するところと、3.0%分のチップを間引いて渡すところと、カジノにより対応が異なります。マカオは3.0%を加算して決済するところがほとんどで、マニラは受け渡しのチップから3.0%分を差し引くところがほとんだったような。銀座の安いクラブやすすきのあたりのスナックで「カード手数料です~」といわれているような感じを受けます。

 

デビットカードの利点は、カネの流れが明瞭であることです。HSBC ATM Cardの場合、勝った分は次回の軍資金として香港国際空港のATMで入金してしまえばいいですし、ミライノ デビットであれば、重慶大厦あたりで日本円に両替し、帰国後に利用分を口座に入金して終わり。加えて、ミライノ デビット PLATINUMには、海外旅行保険1億円が自動附帯という大きなメリットがあります。

 

カジノにおいてクレジットカードは、理性的に利用できない事情に陥ることがほとんどと思われますので、お勧めしません。事実、限度額いっぱいまでチップ購入やキャッシングを繰り返し、2か月後に金策に追われる人を何度も見ています。カジノではクレジットカードではなく、デビットカードを使いましょう。こういう局面で、デビットカードのありがたみを実感します。

 

先般、HSBC ATM CardはHSBC Mastercard Debit Cardに切り替わりましたので、次回以降は新カードを使ってチップを購入したいと思います。いつになるやら。。。

 

theonlyone.hatenablog.com

 

以上、カジノでのチップ購入と両替のお話でした。

【カジノ】MGMマカオ

マカオ半島部新口岸地区は、大規模カジノが密集しています。MGM、ウィン、スターワールド、ラーク、サンズなど。今回はその中から MGMマカオ を取り上げます。

 

f:id:theonlyone1118:20210802123206j:plain

MGMマカオ澳門美高梅酒店)

 

MGMマカオ澳門美高梅酒店)は2008年にオープンした、いわゆるIR(= Integrated Resort。統合型リゾート)です。カジノ、ホテル、ショッピングモール、レストラン、エンターテイメントなどが一体となったリゾートとなっています。オープン当初は「MGMグランドマカオ」という名称でしたが、現在はMGMマカオとなっています。

 

www.macaonavi.com

 

エルメス好きの私にとって、ここのロケーションは最高です。わずか500メートル程度の範囲に2軒のショップが存在します。ここと隣のウィンマカオにあります。MGMマカオ滞在時は、カジノとエルメスの往復が日課です。 

 

どのカジノホテルもそうですが、ラグジュアリー感満載の非日常的空間ですので、オン・オフの切り替えをはっきりしたうえで楽しまないと、あとで大変な目に遭うことになりかねません。それはカジノでのゲームも然り、ブランドショップでのショッピングも然り。。。

 

f:id:theonlyone1118:20210802135439j:plain

MGMマカオから半島部を望む夜景

 

さて、私はブラックジャック愛好家です(間黒男のファンということではありません)。一択です。たまに遊びでルーレットのコーナーを覗いたりすることもありますが、基本的にブラックジャックのみに真剣勝負で挑みます。負けたことはありません。

 

f:id:theonlyone1118:20210802182148p:plain

ブラックジャック

 

「負けたことはない」。強気な発言に聞こえるかもしれませんが、これは、ダラダラやらない、という意味です。基本3泊4日の滞在で一日1時間以内、潮目を見て勝ち逃げするというスタイルでプレーします。だから負けないのです。

 

MGMマカオの場合、ミニマムHKD500のテーブルが主流でした。私はHKD10,000(約13万円程度)を握って勝負に臨みますが、500ドルチップが10枚増えたところで必ずやめます。スプリットやダブルダウンがあれば、30分程度で10枚程度は増えるものです。どんなに盛り上がっていても、そこでやめます。ホテルの自室に戻ります。一緒に行ったビジネスパートナーはやめることができず、テーブルに残りますが、数時間後に戻ってきて、「全部飲まれたうえに、追い銭○○ドルだった。。。」と自嘲気味に落胆の表情を浮かべるのが常でした(笑)。

 

どんな物事にも潮時というものがありますね。ビジネスにも、遊びにも、人間関係にも。 

 

最後にMGMマカオに行ったのは一昨年11月末。その際、500のテーブルはなくなっており、ミニマムHKD1,000~になっていました。ここ数年、中国本土からの成金ラッシュでミニマムベットがどんどん上がり、常連の日本人はプレーしづらくなっていました。本土の成金はマナーもへったくれもあったものではありません。一見のバックベットで指図してくるようなプレーヤーもいて、かなり迷惑したものです。

 

f:id:theonlyone1118:20210802135045p:plain

ブラックジャック

 

客だけだでなくカジノ側のサーヴィスも低下していき、プレー中の無料のお茶やジュースもケチるようになっていましたし、全体的に居心地の悪さが目立つようになっていました。そんな折、このコロナ禍が発生し、そういう意味でも潮時だったのかもしれません。

 

とはいえ、オープン以来、ここMGMマカオは肌合いが合ったというか、何度も通った場所ですので、とても思い出深いカジノの一つです。いつの日か、また自由にプレーできる日が来ることを期待しています。

【国境】拱北口岸

前回のブログでは、香港と深圳の間に位置する国境、羅湖口岸を紹介しました。今回はマカオと珠海の間に位置する 拱北口岸 について書きたいと思います。基本的にコロナ禍前の話です。

 

theonlyone.hatenablog.com

 

f:id:theonlyone1118:20210731144224j:plain

拱北口岸

 

拱北口岸は中国側の名称で、マカオ側は 關閘(ボーダーゲート) という名称です。1999年、マカオは中国に返還されましたが、50年間はポルトガル統治下の制度を維持する「一国二制度」を採用しているため、依然として出入境検査場が設けられています。この国境が開設されたのは1849年ということです。当時のマカオ側の入口(↓)が遺構として残っています。

 

f:id:theonlyone1118:20210731144625j:plain

關閘(ボーダーゲート)

 

羅湖口岸同様、ここ拱北口岸も世界最大級の出入境者数を誇ります。コロナ禍前の2019年現在、多い日では一日あたり60万人の出入境があるそうです。なぜって? 「そこにカジノがあるから」。たくさんの人であふれかえっていますが、ほとんどが現地人です。外国人専用レーンがあるので、私たち日本人はスムーズに通過できます。

 

しかしながら、私はある時、マカオから珠海へ入境する際、入国審査で30分近く足止めをくらったことがあります。ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に準じる扱いだったのかもしれません。審査官からかなりしつこく尋問されました。一緒に入境したビジネスパートナーは型どおりの審査で先に通過していったのですが、私は職業や身分について根掘り葉掘り聞かれました。別室へ連れて行かれそうな雰囲気で、さすがの私もこの時ばかりは少しビビりましたね。何も心当たりがないのですが、中国側に“好ましくない”データがあるのかもしれません。過去には深圳で、公安当局に尾行されていたフシもあります。

 

もちろん、逆のコース、珠海からマカオへ入境する際には、そんな尋問はありません。“カジノへようこそ”的な、ざるの審査です(いや、審査官は真剣でしょうが)。カネさえ持っていれば、誰もかれもが“好ましい人物”です。外交問題など無関係。マネーの力は怖ろしいものです。

 

さてさて、珠海側の拱北口岸には珠海駅があり、地下はショッピングモールというか、市場のようなところです。珠海市民の日常的な買い物の場になっています。腸粉(米麺)やフルーツがおいしかった記憶があります。当然、通貨は人民元ですが、香港ドルも使えます。店によっては、マカオパタカを受け取るところもあったような。

 

マカオ側の關閘はバスターミナルになっています。そのほとんどが各カジノの送迎バスです。どのレーンも長蛇の列。人気のカジノのバスに乗車するには、2台か3台待たなければならないこともあります。炎天下でのバス待ちで熱中症になっちゃう人もいます。レーンが渋滞していて、バスが切り返しやバックを繰り返す光景も見られます。怒号が飛び交っていました。

 

これらの送迎バスで、關閘からマカオ半島部新口岸地区までは15分程度、コタイまでは30分程度でしょうか。派手な塗色のバスに、ギラギラした車内。一獲千金を夢見る現地人の真剣なまなざしが光ります。

 

送迎バスは無料ですので、うまく活用すれば、カジノ周辺の観光地を巡ることもできます。が、そういう人が増えてきたのか、カジノのメンバーズカードを提示しないと乗れないバスも出てきました。

 

こういう流れですので、次回は当然、カジノのお話ということに。