前回に続き、マカオのカジノのお話です(基本的にコロナ禍前の話)。
カジノに入店したら、手荷物検査の後、まずはキャッシャーでチップを購入することから、その日が始まります(購入時にパスポートの提示が必要です)。その様子を見ていると、ほとんどの方々が自国の通貨を香港ドルに両替するか、現金でチップを購入するか、しています。香港ドルであれば、キャッシャーで買わずとも、各テーブルで直にチップを購入できますので、ダイレクトに着席してゲームを始める方も多いことでしょう。
しかし、その場合、事前にどこかで香港ドルを入手していなければなりません。日本人であれば、香港国際空港経由の方は空港内の両替所で、香港島経由の方は市中の両替所で、等々、いくつかの方法が考えられますが、いずれも出国時に相応の日本円を持っている必要があります。外為法の上限を考えると、せいぜい100万円程度が上限ということになります。クレジットカードやデビットカードを使い、ATMでキャッシングするという手もありますが、カジノ内のATMは1回あたりの出金限度額が決まっており、大きな勝負に出ようという人には不向きだったりします。
そこで私はいつも、デビットカードを持参し、キャッシャーでチップを購入していました。デビットカードは、住信SBIネット銀行のミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)か、香港上海銀行のHSBC ATM Cardのどちらかを使っていました。
ミライノ デビットの場合、利用時に2つの手数料がかかります。
- (カジノの)購入手数料・・・・・・3.0%
- (カード会社が定める)海外事務手数料・・・・・・2.5%
合計で5.5%はなかなか高額ですが、ゲームでこれ以上に勝っていましたので、手数料を意識したことはありません。普通預金に米ドル口座を設定していれば、後日、米ドル決済時の海外事務手数料はポイントバックされますが、マカオのカジノは香港ドルなので適用外です(試したことはありませんが、米ドル決済が可能かもしれませんね)。
HSBC ATM Cardの場合、購入手数料の3.0%のみで買えたと思います。銀聯(Union Pay)か易辨事(EPS)かを聞かれます。両替手数料と思えば、3.0%は安いものです。時間があれば、事前に尖沙咀の重慶大厦あたりで両替してからマカオ入りすればいいのですが、空港からカジノへ直行する場合、そうはいきませんからね。
購入手数料の取り扱いですが、決済額に3.0%を加算するところと、3.0%分のチップを間引いて渡すところと、カジノにより対応が異なります。マカオは3.0%を加算して決済するところがほとんどで、マニラは受け渡しのチップから3.0%分を差し引くところがほとんだったような。銀座の安いクラブやすすきのあたりのスナックで「カード手数料です~」といわれているような感じを受けます。
デビットカードの利点は、カネの流れが明瞭であることです。HSBC ATM Cardの場合、勝った分は次回の軍資金として香港国際空港のATMで入金してしまえばいいですし、ミライノ デビットであれば、重慶大厦あたりで日本円に両替し、帰国後に利用分を口座に入金して終わり。加えて、ミライノ デビット PLATINUMには、海外旅行保険1億円が自動附帯という大きなメリットがあります。
カジノにおいてクレジットカードは、理性的に利用できない事情に陥ることがほとんどと思われますので、お勧めしません。事実、限度額いっぱいまでチップ購入やキャッシングを繰り返し、2か月後に金策に追われる人を何度も見ています。カジノではクレジットカードではなく、デビットカードを使いましょう。こういう局面で、デビットカードのありがたみを実感します。
先般、HSBC ATM CardはHSBC Mastercard Debit Cardに切り替わりましたので、次回以降は新カードを使ってチップを購入したいと思います。いつになるやら。。。
以上、カジノでのチップ購入と両替のお話でした。